自身の試合が終わると、
落ち込んでいても仕方がないので、
コーチ目線で試合を見はじめる。
実際に選手と話をしたり、
試合を見たりしていると、
本当に沢山のことに気づく。
あ、この時はこれだな。とか、
この選手はこれができるから、ここで勝負だな。とか。
それを冷静に見れなくなると、負けるのが私。
頭が働いている間は、勝てる。
実際のところ、ナショナルチームレベルの選手になると、
持っている技もタイミングも一流なので、
あ、これだ。っていう戦い方が側から見ていたらよくわかる。
完成されていない幼い選手だと、
この子はここを伸ばせばもっと強くなるなあとか。
ワールドカップレベルで判断し、練習していないと、きっとこれらには気づけない。
イタリア国内もかなりレベルは高い。
イタリアにはイタリア流が確かにあるし、
そこで勝てるからこそ、ワールドカップでイタリア人は全員ベスト64に入ったりする。
言い方は悪いが、
日本にいると、どんどん退化していく。
目が、レベルが。
東京だけだ。話のレベルが合う場所は。
私も選手なので、そりゃあ勝ち負けはある。
日本の東京以外で練習している選手に負けたりする。
選手だからね。
ただ、コーチ目線として言えることは、
世界で勝てる練習をしないと
絶対に絶対に世界では勝てない。
世界の審判を知らないと
それだけで戦いの場に立てない。
常に高いレベルに身を置いていたい。
細かい細かい審判のフレーズに気づける自分でいたい。
常に世界を感じていたいのだ。
救われているのは、ウチのマエストラは国際審判員で、
かなりレベルの高い審判が、クラブでは行われていること。
だから、ここにいる。なんて。
そんなコーチ目線。