今日は、とあるアポでヴェネチアへ。
一年ぶりにお会いした!!
ジャーナリストのハルミさんと、
お友達の方々。
ハルミさんはいつも親切で、私に色んな映画や美味しいレストランを教えてくださるのだ。
映画祭取材で世界を飛び回っている凄い人。
ヴェネチアがー。 ウーディネがー。
サンセバスチャンがー。カンヌがー。
凄い。全然違う世界。
ジャーナリストのお友達はやはりジャーナリストらしい!
メディアの業界の方々と話すのは面白い。
人生の先輩だなぁとつくづく尊敬する。
今日は私の取材とのことで、有難い話である。
東京でお会いできなくて、イタリアで!っていうこのグローバル感。
きちんと自分のことを人に話せるような。
取材してよかったと思ってもらえるような。
そんな選手になりたい。
人に話す。ビジョンを語る。
こんな選手になりたいんです。
こんなことをしたいんです。
言わなきゃ何も始まらない。
言葉にして、発信して。
期限を決めて。やること決めて。
あとは突っ走るだけ。
まだ始まったばかりなんだ。実は。
辞めない人が最後には、勝つんだ。
そう信じるのは私だけか。
あーもーなんだ10位って。
まだひきづっている。悔しい。情けない。
くそー。くそ。
勝負の世界だから、勝ち負けはある。
しかし、10位はいかんだろう。くそー。
今のままじゃダメだ。
くそー。何だ、何が足りない?
ずっと考えている。
考えると悔しくて眠れなくなる。
だから、違うことを考えて、色んなことを思いつく、
けど、根本には自分への焦燥感が拭えなくて。
フィジカル?スピード?
違う。
戦術だ。
くそ。どうしたらいい。
こういう時のために、フェンシングコーチがいるのだ。
助けを求めるよ、マエストリ。
私にヒントをください。
試合に負けるとさ、涙とかでないんだ。
でも、頭の中がマイナスで囚われる。
もしかしたら、自分にはこれ以上の才能はないのかもしれない。とか。
どんなに頑張っても、英才教育を受けたこの子たちには勝てないのかもしれない。とか。
私の身体能力では、これ以上世界では通用しないのかもしれない。とか。
わざわざお金をかける意味はあるのか。とか。
さっさとコーチになった方がいいんじゃないか。とか。
もう自分にはこれ以上できないのかも。とか。
何しに全部賭けて犠牲にして、修行いってんだ。とか。
結局、口だけじゃないか。とか。
大人だから、冷静にマイナスになる。
だけど、剣を持ってまたピストに立つ。
次の試合がある。立ち止まってはいられない。
また、できる自分に戻して、モスクワに行くんだ。
20日の試合で勝つんだ。
昨年と同じく、メダルをとる。
頑張るって決めたんだ。
やるしかない。
挽回のチャンスはまだあと2回ある。
ワールドカップはあと2回ある。
4回もある。
諦めるな。できない理由を探すな。
前を向く。Sempre avanti 。
山あり谷ありあるから、面白い。
人に自分を話す機会を与えていただいて、
本当にありがたい。
こんな私の孤軍奮闘の七転八倒を知ったり、
読んだり、見つけてくださった人が、
少しでも元気になったり、
少しでも何かを感じたり、
少しでも笑ってくださったりしたら、
すごく嬉しいな。
今日話して思った。
28歳。日本では、最年長です。
19歳や20歳に普通にランキング負けてます。
それでも、まだ成長できると思うんです。
日本みたいに、何もかも揃った便利すぎる国ではありません。
何もない。にわとりばかり。
お湯も出ないときもあるし、
お店は休みがあって、24時間とかありません。
トレーナーさんもいないし、
全部自己管理。
でも、だからこそ、強くなれると思うんです。
ない から、自分でどうにかしようとする。
何もない から、考える。
練習予定も、遠征手配も。
全部自分で手配。
自己資金で、賄う。
資金はなくなるから、減らない方法を考える。
増やそうとするより、
減らさない方法。
勉強して奨学金がもらえるなら、勉強もする。
頭を使って資金を得られるなら、頭を使う。
誰もやったことのないことだから、
私が一番先にやれば、誰かの将来の選択肢が増えるかもしれない。
結局、自分がやりたいから、やってるわけですけどね。
いつもは強気だけど、
たまにへこたれそうになります。
特に日本からイタリアに帰ってきたら。
ヘタレですから。基本的に。
結構な頻度でへこたれています。
なにしてんだ、自分。って。
その度に誰かにお世話になっています。
もしくはギターをかき鳴らします。
あと2年はまだここで頑張りたい。
だれかイタリアに留学したい人いないかなあなんて。
部屋が余ってるんです。
一緒に住みませんか?笑
あと2人は住めます。
イタリア留学。
へたれは今日も、剣を持って。
人との出会いに乾杯を。