KUSHIZZI PROJECT  櫛橋 茉由

KUSHIZZIPROJECTオフィシャルブログ

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切なさについて。

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今日の気分はこんな感じ。

ローマに向かっているのだが、大雪で電車は遅れ、氷点下で寒すぎだし、

何と言っても格安Itaro(ローマまで29ユーロだったっけな)なので、

エレベーター工事中のヴェネチアメストレ駅のホームに当たり、

(この駅おかしいのだ、たくさん列車が止まる駅なのに、今まで各ホームにエレベーターがなかったんだ。やっと整備されてきたけど、その前まで、荷物持ちますバイト(あ、もちろん公式な仕事ではなく、それで儲けてる人たちがいただけ)が群がってて、私も一回10ユーロぐらいでお願いした事があるほどの、不便な駅だったのだが。あ、ちなみに一駅先のサンタルチア駅まで電車に乗ると、ホームに段差がないので、簡単にどこのホームにも乗り継げるという不思議。)

 

まあ私は今日氷点下で雪がしゃんしゃんと降り積もるホームに、

巨大なフェンシングローラーバッグ。別名ナマズ。(誰がつけたんだろうねこの名前。ナマズみたいだからかしら。)

を、ハァハァ言いながら上げていたわけだ。

 

ちょっと古武術使ったからだいぶ楽だったけどさ。

いつもなら、優しいおじさんが助けてくれるのに、今回誰もいず。

 

30キロくらいを階段で上げるのは、さすがに私もきつい。

もともと腰痛持ちなので、コルセットは常備。

そして、やっと乗った列車は一時間ほど遅れている。

 

ので、こんな気分。なわけ。笑 ふん。

 

 

 

そんな今日は 切なさ について 考えてみた。

 

何、いつもそんなことばっか考えてんの?って?

いや、そうでもないんだよ。お腹減ったなーとか、エレベーターつけろよ とか、

さっむいなーとか。考えてるよ。

 

けど、私、ここ最近頻繁に切なさ感じる人だからさ。

感じる要因を持ちすぎているというか。

手放せないというか。

日本への思いだとか。諸々。

それがあるから、今すごく良い感じで、目標に向かっていけてるんだけどね。

ただただ、切なくなる時がある。ははは。ホームシックじゃないんだ。

日本恋しい!!!とかでもないんだ。ただ、ふけっていたいだけ。

夜に暗い曲を一人で聞きながら、糸井重里本を読むのが最近のマイブーム。

 

え、病んでるって? 病んでないよ、全然。むしろ絶好調だよ。

フェンシングも勉強も。

日中元気な分、夜はしっとりしたいんだよね。

ずっと元気な人っておかしいでしょ。

最近の私は自分を否定することを完全撤去したわけ。

できない ことはきっと私の場合、針を持つたびに指を刺す家庭科と、(今日も縫ってて、さした。)料理以外ない!!(そもそも包丁が握れない。家にあるのはナイフだけ。笑)

 

できるとかできないの区切りじゃなくて、なんかもっと

自分を自由にして、流れに任せてみることも大事だなあと気づいたんだ。

 

欲しい欲しい!といくら欲しがっても、その流れじゃなかったら、それは手に入らないし、

いらないいらない!!といくら拒否をしても、その流れだったら、それとうまく付き合っていくしかないわけで、

時とタイミングの流れに身をまかせる、そう言うなればLet it beな訳なんだけど、

 

そういう風に物事を捉えるとさ、本当に楽になるんだよね。

 

4年間という自分のスパンの流れに任せていくというのかな。

 

大学院にしても、ナショナルチームにしても、

今年の私の戦績はどう出るかわからないし、

試験にも確実に受かるかどうかもわからない。

 

それでも、自分ができる限りの日々をただ作っていくということはできるので、

私はそれを淡々とコツコツと積み重ねていくだけなのだ。

3DSをしたいのは山々で、ドラクエもそろそろクリアしたいのだけど、

24時間という限りある時間の中で、そして私が若い肉体を持って、

競技に取り組める期間というのは人間的に限度があるので、

年取ってからできる

3dsよりも、今しかできないスクワットや暗記の方に時間をあげる方が

有効的なのだと思うんだ。

 

そして、切なさ という気持ちについての話に戻るが、

 

この気持ちは基本的に一人でいるときに、湧いてくることが多いと思う。

 

 

そして、夜だったり、一緒にご飯を食べたりして遊んだ誰かと別れた後だったり、

何か懐かしいことを思い出したときだったり、

 

ポクポクと湧いてくる。

 

 

私の場合、 切なさを感じている自分でいたいだけなのかもしれないが。

 

 

底抜けの明るさと、それと対照的な痛々しい切なさ。

 

自分は両方持っていたいだけなのかもしれない。

 

 

 

一人で決断して、一人で行動して、一人で日々を積み重ねることが、

 

切なくならないわけ、ない。だから、これは修行。

 

 

日本にいると、切なくなる暇がない。

 

情報量が多すぎて、人の流れが速すぎて。

外から与えられるものが多すぎて。

 

私、そんなにいらないよ。 って言いたくなる。

 

便利すぎる電車も、高速すぎるWiFiも、

次の日には受け取れるアマゾンも。

24時間いつでも買いに行けるコンビニも。

 

そんなに、便利すぎなくても、生きてけるんだよ。

 

 

家にも、服にも、物にも、そんなにたくさんいらないよ。

 

必要なのは、本と、パソコンと、フェンシング道具と、

長く着続けられる着心地のいい服と。

 

ああ、この服については本当に思うんだけど、

私1年ぐらい前に、ヴェネチアに行ったときに寒すぎて買った

10ユーロのパーカーがあるんだ。

 

それがなんとも着心地が良くて、暖かくて。

値段じゃなくて、着心地?布?フィット感?

 

それとか、お気に入りのTシャツは肌触りが滑らかで身体にフィットして

気持ちよかったり。

 

昔よく着ていた赤いパーカーもあるんだけど、この何が良かったかって、

真ん中にあるポケットになんでもドラえもんみたいに入ることと、

とにかく着た瞬間に、はい、あったかいよ。ほっこり。ってする服だったわけ。

 

それとか、今着てる黒いダウンは、この前買ったんだけど、

これを着るとなんだかキリッとする。はい、外でますよ、しっかり。って。

 

とか、メキシコに持って行っていたペリカン柄の半ズボンは、

これまたすっかり身体にフィットして、

はい、暑いですけど走ったりもできますよ。すとん。って感じの着心地で。

 

 

なんだか、気持ちのいい服に包まれていると、気分が良くなるので、

私の服は基本気持ちのいい服ばかりである。

 

練習着も、着心地重視。 クタクタのTシャツで練習してたりする。

なぜなら、動きやすいから。

 

まあこの部門のランキング一位はかれこれ15年くらい着ている、

スキーの時に着ていたアンダーシャツなんだけどね。

これ、イタリアにも持って着てる。

というかそんなに長い間、体型変わっていない自分に、万歳。

捨てられない。なぜならあったかいから。笑

 

あれ、切なさの話から、物の話に変わっちゃった。

 

フェンシングの道具も同じだよ。

 

着慣れたユニフォームが一番いいから、縫い直していたら、指を刺したんだ。笑

 

 


Kygo ft. Selena Gomez - It Ain't Me (Official Video)

 

 

結局のところ、人とワイワイしている自分も好きなのだけど、

 

 

 

一人でカフェにいる自分の方が好きだったりするのだ。

 

 

 

一人でいるときに、アイデアは湧いてくるし、決断もできる。

 

今の自分はまだ甘くて、身につけきれていないけど、

もっと一人でいられる強さを磨きたい。

 

それが、ピストの上で、試合の時に活きると思うんだ。

 

 

自分で決断して、自分で責任を持つ。

 

 

もちろん人の意見を取り入れる耳はダンボだけれど。

 

 

 

 

私が切なくなりたいときは、大抵本を読んだり、

一人で隅の方にいたりするので、

 

そのときは放っておいてください。笑

 

 

新しいアイデアを持って復活するので。

 

 

まだ、つかへんなあ。

 

ローマ。

 

 

はよ、あったかいとこ行きたいなあ

 

 


Daniel Powter - Free Loop (Video)