ただいま、マエストラ。
まゆ、おかえりなさい。
どうだった?話を聞かせて?
話す。
なるほどね。
と、その課題について話し合い。
すると練習のテーマがそれになった。笑笑
マユ。
あなたはあなたのフェンシングをすればいいのよ。
上手にね。
頭を使いなさい。
ベルギーは私が一緒よ。
ああ、マエストラ。
どうしてあなたはこうも簡単に私を立て直してしまうんだろうか。
これが、コーチだ。
たった一言で崩れていた私を元に戻した。
先日家の近くでうちのクラブ主催の試合に来ていらした日本人の先輩が、
マユさん本当にいいマエストラを見つけたね とメールを下さったのだが、
そうなんです。
私のコーチ。いい人なんです。
そして、私に授けてくれる。
頭のフェンシングを。
私の武器になりつつある。
頭でシステムを動かすフェンシング。
力とかスピードとかじゃなくて、
戦術。
ああマエストラ。ただいま戻りました。
ひたすらフェンシングについて考えて、今である。
今日はピッコリーナの父がまた掃除しろメールを送って来たのではっきり言わしていただいた。
私が気にくわないなら出て行って下さい。
家の契約者は私です。
私の家です。
絵文字だけの返事が来た。
期日に家賃も払わない、
催促しないと払わない、
一人っ子が可愛いのはわかるけど、
一緒に住んであげてるのは私である。
私はおととい帰って来たのだ。
荷物はまだ片付いていない。
それすらも許さないのか?
どこが散らかっているというのか。
散らかす暇もまだない。
親切子ちゃんがいないので
また私に文句を言い始めた。
2週間いなかった人間に対して
掃除しろメール?
ああもううんざりだ。出て行ってくれ。
そうやって親に言うピッコリーナにもうんざりだ。
マユがまた散らかしてる とでも言っているのだろう。
次私にストレスなメールを送ってきたら、
本気で追い出そう。
誰が家賃を立て替えて払ってから合宿に行ったと思っているんだ。
何度言ったら期日に払うんだ。
はっきり言う方が気持ちがいい。
私は私を守るぞ。
だってここは私の借りている家だもの。
なんか間違ってる?